木地屋とは

「木地屋」とは遠い昔から栃の木などを材料としてお椀の素材となる木地を生産してきた職業集団のことです。

かつて日本の各地の山の中には多くの木地屋が住み、長い間日本の食文化を支えてきた木製食器の代表「お椀」の生産の一端を担っていました。
しかし、時代の流れの中で木製のお椀はしだいに別の素材に取って代わられ、多くの木地屋は姿を消して行きました。大所地区の木地屋も江戸時代の末にこの地に定住して、昭和10年代前半まで木地・漆器の製造に従事してきましたが、戦争を境にその長年にわたる伝統産業に終止符を打ちました。
わたしたち大所木地屋の出身者は、時の流れの中に忘れ去られようとしているこの木地屋の歴史と伝統を、何とか後世に伝えたいという一念から会をつくり、移住史調査・技術伝承・民族資料の収集保存等の活動を行ってきました。それらの資料を当木地屋民族資料館にて展示しました。

木地屋民族資料館

集落内に残されていた約1000点におよぶ木地屋独特の道具類、古文書類の資料が展示されています。資料館の建物は集落内の民家を移築復元したもので、木地作りの作業と密接に関連した独特の家屋構造を見ることができます。
資料館の隣「栃の木」では木地屋の伝統を受け継ぐ木地製品のほか木のぬくもりを伝えるクラフト類を展示販売。また、食堂では「山菜そば」、「なめこそば」などの山の幸を堪能できます。

営業期間5/1~11/4 ※降雪により変更あり
開館時間9:00~16:00
休館日毎週月曜(振替休日は開館)
入館料大人300円(200円)
小・中・高学生200円(100円)
()内は団体料金(20人以上)
アクセスJR糸魚川駅からバスで55分、バス停下車徒歩5分
お問合せ木地屋の里 TEL:025-557-2501(FAX兼)

参考:木地屋民族資料館