改正災害対策基本法、県内で初適用

国土交通省高田河川国道事務所は24日午後4時45分、雪で動けなくなった大型トラックなどを迅速に動かして通行を確保する必要があるとして、国道8号糸魚川市寺島-同市市振の19・7キロを改正災害対策基本法に基づき区間指定した。同事務所は一部の区間を通行止めにして立ち往生していた車を動かした。

同省北陸地方整備局などによると、同法の適用は本県道路で初めて。北陸自動車道が大雪で通行止めとなたっため、本県と富山県をつなぐ8号に大型トラックなどが集中。親不知付近の上り坂で、富山方面に向かっていたトラック2台が上下線をふさぐように立ち往生したという。2台ともタイヤチェーンはしていなかったとみられる。

その後、「どんどん車が入ってきて、どうしようもない状態」(高田河川国道事務所)となったため、同法を適用し、止まった車の移動や除雪を急いだ。2台はワイヤでつないだ除雪機で引っ張って動かした。午後8時現在、道路の除雪作業が続いている。

富山方面に向かうため、糸魚川市青海で通行止めの解除を待っていたトラック運転手の男性は「もう30分は待っているが、全然動かない」と疲れた様子で話した。

引用元:新潟日報モア